──最近、心が疲れていませんか?
忙しさに追われる毎日。
ジェットコースターのようにゆれる感情。
気づけば、「何に疲れているか」すら分からなくなってしまうことも。
⋯でも大丈夫。
今、この時間は何もがんばらなくてもいい。
ただ音楽に身をゆだねてみてください。
この曲たちが、心をそっと癒やしてくれるかもしれません。
こんにちは。
30年以上、ただひたすら洋楽を聴き続けてきたーー洋楽オタクのコーディーです。
音楽を聴く人の数だけ、人生の物語があって、それぞれの心のサウンドトラックがあります。
心が動いた曲には、それぞれに生きた物語が息づいています。
音楽には国境はありません。
国籍も宗教も超えて、ただ心に届く”音”がそこにあります。

最近ちょっと疲れちゃってさー。

そんなときこそ、ジョージ・ハリスンのギターの音色を聴いてみて。きっと心が軽くなるから。
ジョージ・ハリスン名曲10選
今日は、スライド・ギターの音色が美しいジョージ・ハリスンに注目して、
そっと心に寄り添ってくれる名曲10選をお届けします。
彼の音色は決して派手ではありません。それでも一音一音が心に染みわたる。まるで心に語りかけるように、静かに感情を届けてくれます。
彼を知る方にも、これから出会う方にも。
この音楽たちは、きっとあなたの心を静かに包みこんでくれるはずです。
それではーージョージ・ハリスンの世界へ。
Itsn’t it a pity
この曲には、ちょっとしたほろ苦く淡い思い出があります。
当時、小学4年生頃のこと。
車中でこの曲が流れ、「なんて素敵な曲なんだろう…」と感じて、気がつけば自然と涙がこぼれていました。
ギターの繊細で優しい音色と、ジョージの細くも強い歌声に心動かされた記憶があります。
泣いているわたしに気づいた母は、てっきり姉に泣かされたと勘違いして叱ってしまって…。
今となっては、そんな誤解さえも懐かしい、ほろ苦い思い出です(笑)。
時間が経って言い出せること。
そして、今でも胸の奥にしまったままのことーー
音楽は、そんな記憶のかけらまで、そっと思い出させてくれますね。
Give me love

この曲は、ライブ映像とライブ音源の2種類をご紹介します。
どちらか一方でも、両方でも、自分にとって心地よいスタイルでお楽しみください。
下の動画は、ジョージ・ハリスン本人が演奏し、歌っている貴重なライブ映像です。
下に貼り付けた音源は、1991年に行われた日本公演での実際のライブ音源です。
この曲には、彼のスピリチュアルな世界観と平和への願いが色濃く込められています。ジョージ・ハリスンの代表曲の一つで、シンプルで誠実なメッセージが心に響きます。
彼はインド哲学やヒンドゥー思想に深く興味を持ち、自分の生き方や考え方にも取り入れていました。「自分自身の魂と平和」「世界全体の平和」の両方を求める姿勢が感じられます。
柔らかく、スッと体に染み渡るメロディー、優しい歌声とギターが心を穏やかに導いてくれます。この曲の「Give me love…」のフレーズが印象的で、つい口づさんでしまいます。シンプルだけど、だからこそ心に残る一言ですね。
この曲は、イヤホンで聴いたときのギターのあたたかさがたまらなく良いんです。特に夜、静かな部屋で聞くと、すっと心に浸透してきます。
My Sweet Lord
コーラスの「ハレルヤ」が印象的なこの一曲。自然と体が動いてしまうような、心地よいアップテンポが心をかるくしてくれます。
イントロのギター音が高いキーなのにもかかわらず、嫌味のないスッキリした爽やかな音を奏でています。
この曲は、スピリチュアル・ロックの代表曲として、宗教や文化を超えて世界中で愛されています。

スピリチュアル・ロックって何?

スピリチュアル・ロックはね、心の深い部分にそっと触れるような音楽のこと。
宗教や哲学をテーマにしながら、人生や世界について静かに問いかけてくるような、
そんな”祈り”や”癒やし”を感じられる曲も多いジャンルのことだよ。
Something
この曲はジョージ・ハリスンが書いたビートルズ時代のバラードで、ソングライターとしての才能が世界に認められた作品です。
後半に向けて、静かに感情が込み上げてくるこの曲。
ジョージのギターは、言葉では語れない想いを、心の奥にそっと届けてくれます。
ひとつひとつの音が胸に染み入り、深く響き渡っていく。
愛の深さをメロディーで語るようなーーそんな優しくも力強いギターの音色です。

へ〜!この人ビートルズだったんだね!

そう!彼はビートルズのギタリストで、ジョン・レノンやポール・マッカトニーの影に隠れがちだったけど、静かな存在感と深い音楽性で多くの人の心を掴んでいたんだ。
Cloud Nine
こちらも19991年の日本公演からのライブ音源です。
イントロのドラムのリズムからのギターへ繋がる流れー鳥肌ものです。
1980年代初頭、ジョージ・ハリスンは一時、音楽活動から距離を置いていました。
そんな彼が約5年ぶりに発表したのが、この「Cloud Nine」含むアルバムです。
イントロから始まるギターの音色が、とにかくかっこいい。
この曲にはエリック・クラプトンやエルトン・ジョンも参加しており、それぞれの音が絶妙に重なり合い、心の奥まで響いてきます。
特に終盤のギター。
ジョージ・ハリスンならではのスライド・ギターが、美しく、静かに胸を打ちます。
どこか切なさを帯びながらも、優しさと温もりに満ちた音色が、あなたの心をそっと包みこんでくれるはずです。
キャリア再出発を飾るにふさわしい、力強くも繊細な名曲です。
Here Come The Sun

この曲もまた、ジョージがビートルズ時代に作詞・作曲した代表的な名曲のひとつだよ。
「It’s all aright」このフレーズが、まるで「大丈夫だよ」と背中をさすってくれているようで、聴くたびに心が和みます。
ジョージはこの曲について、「暗い時期が終わり、太陽がまた登ることを祝福した歌」と語っています。その言葉通り、この曲にはあたたかく優しい光が流れています。
春の木漏れ日のようにやさしく、疲れた心にもそっと希望をくれる一曲です。
All Those Years Ago
1980年12月、突然の悲劇が世界を襲いました。ジョン・レノンが凶弾に倒れたあの衝撃的な事件です。この曲は、ジョージ・ハリスンがジョン・レノンに捧げた追悼歌です。
ジョージ・ハリスンはこのとき、新しいアルバムの制作途中でした。
深い悲しみの中でできた曲のはずなのに、明るく前向きな音楽。悲しみを暗く包みのではなく、そっと光をあてて”ありがとう”に変えていくようなメロディー。
ジョージ・ハリスンにしかできなかった、優しさとユーモアのある、静かな祈りのような一曲です。
そんなふうに悲しみを温かく包んで音にできるのは、彼だからこそ。
音に込められた想いも、その語り方も、やっぱりジョージにしかできないものだと、改めて思わされます。
またレコーディングにはビートルズの元メンバー、リンゴ・スターとポール・マッカートニーも参加しています。ジョン・レノンを悼むために再集結したというエピソードも胸を打ちます。
この曲の歌詞には、ジョン・レノンの存在の大きさや、彼が残したメッセージへの敬意と感謝が綴られています。
Cheer down
「頑張らなくていいよ」「ありのままでいい」という、ジョージらしい静かな励ましのような一曲。
「Cheer Down」は、1989年に公開されたアクション映画『リーサル・ウェポン2』のエンディングテーマとして制作されました。映画のプロデューサーでもあった、彼の親友エリック・クラプトンが音楽監修をしており、彼とのコラボで生まれた楽曲です。
何と言っても、ジョージ・ハリスンの心に染み込んでいくようなギターの音色が美しく体に響きます。人を想うその優しさが音ににじみ出ていて、まさにジョージらしいあたたかい空気を感じます。

なんだろう。この心に響くような、ギターのメロディー。心があたたかくなるね。

ジョージ・ハリスンの気持ちが、そのまま音に宿っているみたいだよね。目を閉じて聴くと、心がすーっと開放されていく感じがするよ。
What Is Life
アップテンポで明るくエネルギッシュなロックナンバー。
聴いているだけで、心踊るリズミカルな曲調が気持ちを明るくさせてくれます。
ギターの軽快な音色に加え、バイオリンの優雅な響きが重なり合い、曲全体に華やかさと深みをもたらしています。
「人生とはなんだろう?」という人生の意味や愛の本質を問いかける、深いスピリチュアルな彼のメッセージが込められています。明るいサウンドの中にある、優しくて誠実な問いかけが、心をグッと熱くしてくれるようです。
while My Guitar Gently Weeps

ラストはこの曲!
「ギターが静かになく」という名前の通り、哀愁漂う、だけど力強い彼の名曲です。
切なさの中に、ジョージ・ハリスンらしい優しさと魂が込もった力強さが感じられて、聴くたびに胸の奥がじんわり温かくなります。
この曲にも親友のエリック・クラプトンが参加しており、エリック・クラプトンのギターソロがクライマックスを飾っています。クラプトンの参加が、曲に新たな感情の深みを与えました。
音に心をのせてージョージ・ハリスンという人
ジョージ・ハリスンは、お兄さんの影響でギターを始めました。
そして1950年代半ば、ポール・マッカトニーとの出会いがきっかけとなり、後にビートルズの一員として世界的な成功を収めていきます。
彼は、常にギターに触れていたいと思い、ギターを弾くことを「努力」とは感じないほど、音楽と自然に寄り添って生きてきました。
そんな彼のスライド・ギターは美しく、世界的にも「ピカイチ」と称されるほど、高く評価されています。特に印象的なのがその音色。
まるで言葉を超えて心に語りかけてくるような、優しさと哀愁を帯びたトーンは、今もなお多くの人を癒やし続けています。

ところでさー。スライド・ギターって何?

スライド・ギターは、ギターの指にガラスの金属製の筒(ボトルネック)をはめて、弦の上を滑らせる特殊な奏法のこと。
これをすることで独特で甘い音色や、滑らかな音程変化が生まれるんだよ。
ビートルズ解散後も、ソロアーティストとして自分の音楽というものを探求し続けました。
派手さはなくても、そっと背中を押してくれるような音楽を届けてくれる。それが、ジョージ・ハリスンというアーティストです。
ジョージ・ハリスンは2001年に、肺がんと脳腫瘍のため亡くなりました。享年58歳。
音楽だけでなく、慈善活動や精神性でも多大な影響を与え、その死は世界中で深く惜しまれました。彼の「Love one anotherーお互いに愛し合うようにー」という最後の言葉は、今も多くの人の心に残っています。
おわりに
今回は心疲れたあなたへ贈る、ジョージ・ハリスンの名曲10選をお届けしました。
イントロからグッと心掴まれるジョージ・ハリスンの曲。
その曲たちには本当に魂が宿っているようで、いつ聴いても新鮮で、色鮮やかに心をそっと明るく灯してくれています。
知っている人も、初めて知った人も、ジョージの音色と歌声で心穏やかな時間が流れていたら嬉しいです。
ジョージ・ハリスンに限らず、洋楽をはじめ、あらゆる音楽には音そのものが放つ”色”や”空気”があります。そんな音たちは、聴く人の心にそっと寄り添い、不思議な力を届けてくれるように感じます。
あなたの「この曲が好き!」という思いや、音楽にまつわる思い出などがあれば、ぜひコメントで教えて下さい。また「このアーティストを特集してほしい!」というリクエストも大歓迎です。
英語が分からなくても、心と体で楽しめる良さが洋楽にはあると感じています。
洋楽ってちょっと敷居が高いんだよな…と感じているそこのあなたにも、このブログで自分の好きな洋楽が一曲見つけられる。そんなRadioブログをお届けします。

また次回お会いしましょう、Bye!!!
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